1年以上続く痛みや慢性症状の「3大要因」

 

痛みなく快適に生活している人(又は痛めてもすぐに治る人)もいる一方、辛い症状が何年も治らずに困っている人もいますよね。

 

 

ではなぜ、症状がすぐに良くなる人と慢性化してしまう人がいるのでしょうか?

そもそも、痛みの原因とは何なのでしょうか?

 

 

今回は、それらの理由についてお伝えします。

 

辛い症状で何年も悩んでいる人は改善のヒントがあるかもしれませんので、最後までじっくりお読みください。

 

 

 

 

つらい症状が何年も治らない理由

 

人間は生きている限り「自然治癒力」という自動修復機能が誰にでも備わっていいます。

 

例えば体のどこかの箇所が急に痛くなったりコリを感じたりするのは、生きていれば誰にでもよくあることです。

 

しかし数日もすれば(長くても1ヶ月以内に)自然に痛みはとれ、いつの間にか痛みは消えていくのが本来の健康な体の状態です。

 

これが「自然治癒力が正常に働いている状態」なんですね。

 

 

しかしその逆に、痛くなった箇所が何ヶ月、何年と治らない人もいます。

これは何らかの原因で「自然治癒力が十分に働いていない状態」なのです。

 

 

自然治癒力が十分に働いていない状態の典型が、「寝ても疲れが取れない」という方です。

 

 

本来、人間の体は寝ている時に修復します。

 

通常なら子供の体のように「寝たら治る」のが正常なところ、その逆に「寝ても疲れが取れない(場合によっては余計に疲れる)」というのは、体にとっては異常事態です。

 

 

つまり疲労がどんどん蓄積されて体が修復しにくい状態になってしまい、この状態が続くと本来数日で治るべき痛みや違和感が何ヶ月、何年と続いてしまい、慢性症状になってしまうのです。

 

 

 

 

自然治癒力を取り戻すには?

 

自然治癒力が最大限働ける状態に戻すには、それが十分に働かなくなっているストレス要因を一つ一つ探し出して取り除くことが必要です。

 

つまり「治る体に戻す」作業です。

 

 

これをせずに痛む箇所だけをみても、すぐに症状の再発、又は違う箇所に痛みが出てしまいます。

 

 

そこで当院では、自然治癒力を高めて「勝手に治る体」に戻すため、そのストレス要因を取り除くことを目的とした方針で施術をしています。

 

 

 

そこで今回、当院に来る方の中で特に多い「慢性症状の3つの原因(自然治癒力を阻害している原因)」について紹介しようと思います。

 

 

まずは原因を知ることが症状改善の第一歩です。

 

 

 

 

症状の原因は一つではなく複数の要因から起きていることが多いです。

なので原因を一つだけに特定することは本来できません。今回は分かりやすくするために部分的に解説していきますが、それが慢性症状の唯一の原因と解決法ではないことを予めご了承ください。

 

辛い症状が慢性的に続いている方は必ず適切な医療機関で検査を受けていただき、まずは医師の指示に従ってください。

 

 

 

 

 

原因1. 筋力バランスの問題

 

テレビやネットの情報から、痛みがあるのは「筋力が弱い」と思い、トレーニングや運動をがんばってみる、、

 

だけど症状は良くならない、、、

 

こんな人はとても多いです。

 

 

確かに筋力低下は体への負担が大きくなり、痛みが起きるケースもあります。

 

しかし筋力低下があるからといって単にトレーニングをしても、症状が改善するどころか逆効果になる危険性もあるのです。

 

 

そもそも筋力低下の原因として多いのは、運動不足による筋力低下ではなく、神経伝達が正常でないという可能性があり、その状態で無理に運動をすると改善どころか体を余計に悪くしてしまう可能性もあります。

 

 

だからトレーニングをする前にするべきことは、神経伝達を正常に戻すことです。

 

そしてその神経伝達を正常に戻すために必要なのが「背骨の調整」です。

 

 

神経は背骨をとって脳から体への信号を送っています。

その背骨(特に頸椎)に負担があると、神経伝達が正常に通らずに体が思うようにコントロールできません。

 

そうすると、本来人間が持っている自然治癒力が働かず、症状が何十年も治らないという結果が起きてしまうのです。

 

 

背骨は神経を通す重要なパイプであり、生命エネルギーの源です。

 

 

そして背骨の調整をして神経伝達が正常に戻ると、無理なトレーニングをしなくても自然と筋力バランスが本来の状態に戻り、自然治癒力も働き出して症状が勝手に改善されていくのです。

 

 

 

 

原因2. 内臓の問題

 

症状がなかなか改善されない方の中には、内臓に負担がかかっている場合もあります。

 

これは内臓が悪いとかの話ではなく、先ほどの神経伝達と同じように内臓の機能が十分に発揮できていない可能性があるということです。

 

東洋医学的な考え方ですが、内臓と筋肉には深い関係があり、内臓に負担がかかるとそれに関連する筋肉にも影響して痛みや不調が起きてしまいます。

 

 

内臓への負担を軽減するためには、東洋医学における経穴(いわゆるツボ)刺激で内臓の働きを戻す方法があります。

これは古代中国の何千年という歴史から考えられた健康法で、人間本来の自然治癒力を最大限発揮させるための治療理論です。

(内臓の負担軽減には、もちろん食生活の改善も必要です)

 

その他、内臓の働きをコントロールしている自律神経系のバランスを整えることも必要になってきます。

 

 

自律神経系のバランスを整える方法はいくつかありますが、身体的アプローチとしては背骨(特に上部頸椎)の調整によって整えることができます。

 

当院では筋力検査など独自の検査方法でどの内臓に負担がかかっているのかを特定し、上部頸椎の調整、そして場合によっては経穴刺激で内臓の調整をしていきます。

(繰り返しますが、西洋医学的にみて臓器の良し悪しを判断するものではありません)

 

 

 

 

原因3. 血流の問題

 

腰が痛む時や膝が痛む時、多くの人は「骨」に異常があると思っています。

 

しかし痛みを感じる神経(知覚神経)のほとんどは骨には無く、筋肉など骨の周りの組織にあります。(筋膜、又は骨膜など)

なので極端な話、骨が折れても骨から痛みの情報をキャッチしているのではなく、骨の周りの筋膜組織や骨膜の断裂によって痛みを感じているのです。

 

これと同じように、例えば腰が痛い時には腰の筋肉組織に問題があることが多く、筋肉に酸素が十分に行き渡らないと「コリ、痛み」を感じるようになっています。

 

なので簡単に言うと、痛みやコリを改善させようと思ったら痛む箇所の周りの筋肉に十分な酸素を送ってあげることで痛みは消失するのです。

 

では、どうしたら筋肉に酸素を送ることができるのか?

 

酸素を筋肉に送るのは血液中のヘモグロビンの役割です。

つまり、筋肉に血液を送るようにすれば自然と酸素も行き渡り、痛みやコリが解消されるケースが多いです。

 

そして、血液を筋肉に送るためのコントロールをするのが「自律神経」です。

 

自律神経とは「交感神経」と「副交感神経」からなり、このバランスが私たちの健康を司っています。

慢性症状で悩む多くの人はこの自律神経のバランスが崩れ、筋肉が慢性的な虚血状態になっています。

 

なので慢性症状の改善には、必ず自律神経の調整が不可欠です。

 

自律神経バランスを整えるには「原因2、内臓の問題」の項目でも書きましたが、背骨(特に上部頸椎)の調整が必要です。

上部頸椎とは頭を支える第一頸椎と第二頸椎で、当院ではこの上部頸椎を安全に調整することで、血流を促して筋肉に血液を供給します。

 

 

ただし、自律神経バランスの調整というのはとても奥が深く、施術者の一方的な施術だけではなくご本人自身の取り組みも必要なケースが多いです。

 

そのため当院では、自分自身で自律神経をコントロールできるようになるための「宿題」をいくつか用意しています。

 

 

 

 

その他の原因

 

さて、これまで「慢性症状の3つの原因(自然治癒力を阻害している原因)」について紹介してきました。

 

まとめると、慢性症状の改善には自然治癒力がしっかり機能する状態に戻すことが重要で、そのためには体にかかっているストレス要因(身体的ストレス)を取り除いて「筋肉、内臓、血流」が正常に働く状態に戻す必要があるという事です。

 

 

 

 

 

しかしストレスというのは「身体的ストレス」以外にも、「精神的ストレス」「科学的ストレス(薬など)」「電磁波ストレス」など、私たちの周りにはたくさんのストレス要因があります。

 

 

つまり自然治癒力を発揮させて治る体に戻すためには、体だけをケアしても不十分なのです。

 

逆にいうと、身体的ストレスよりもそのほかのストレスが多い方は、それを取り除く事で整体院にいくことなく自分自身の力で慢性症状を治すことが可能です。

 

 

しかし実際にはそれらを一人で取り除くことは容易ではありません。

 

 

そこで、我々セラピストが体を含めたトータル的なストレス緩和のためにサポートしていく必要があります。

 

そのためには、体だけでなく詳しいカウンセリングやご本人のライフスタイルに合わせた健康指導が必要になってくるのです。

 

 

 

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

 

病院や色々な治療を受けても治らずに困っている。

行く場所場所で言われることが違っていて何が本当かわからない。

 

こんな方って結構多いと思います。

 

そして多くの方は無責任な情報に振り回され、いつまでたっても症状を改善できていません。

 

そこで、私自身の経験から慢性症状の原因と対策をまとめて、少しでも参考にしていただこうと思ってこの記事を書きました。

  

 

今回は痛みや不調が治らない原因のうちのごく一部で、症状の原因を一つだけに特定することはできません。

(実際に私も10年以上この業界に携わっていますが、中には信じられないようなことが原因だったケースもあります)

 

 

今回紹介したものは最も多い原因で、かつエビデンス(科学的根拠)の高いものです。

 

全ての症状の原因を100%断定することは現代の医学でも不可能ですが、 私の経験上では約8割くらいの慢性症状の方が、上記の原因による問題を解決できれば症状が改善されていきます。

(あとの2割はそのほかの要因も絡めてみていく必要があります)

 

 

 

基本的には慢性症状の改善には時間がかかる場合が多く、長期戦になります。

 

何年も、場合によっては何十年もかけて積み重ねた不調は、短期間で劇的に変化することは正直難しいです。

(仮に一時的に良くなっても再発の可能性が高い)

 

 

ただし上で紹介した原因を取り除き、ご本人自身の「変わる」という強い意思と行動があれば、症状は通常よりも早いペースで好転していきます。

 

 

痛みは決して悪者ではなく、体からのSOSのメッセージです。

 

 

その声に耳を傾けて生活や考え方を少し工夫することで、驚くほど体は良くなっていきます。

そのためにもまずは原因を知ることです。

 

 

 

今回お伝えしたことが、辛い慢性症状で困っている人にとって改善のキッカケになれば嬉しく思います。

 

 

 

参考までに、こちらも併せてお読みいただければより理解が深まるかもしれません。

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