先日、タイのチェンマイ大学にて人体解剖学の実習に参加してきました。
5日間の解剖生理学の勉強と解剖学実習でしたが、やはり実際の筋肉や内臓を直に見ることで初めて気づくことも多く、とても勉強になりました。
医学は常に研究を続けて進歩しているので、私たち施術家も常に学び続けなければいけませんね。
そして今回の実習で改めて学んだことは、痛みや不調の原因は必ずしも体だけの原因ではなく、心因性から起こる症状も意外と多いということです。
一昔前までは体の痛みはその箇所に原因があると考えて対処されてきましたが、実はそれだけでは不十分だということが医学の進歩と共に解明されてきました。
例えばストレスを受けると自律神経バランスが乱れてホルモンバランスも崩れ、免疫にも支障をきたします。
また、自律神経バランスの乱れは血流障害を引き起こし、筋肉への酸素供給が減り、その結果として慢性の痛みやコリが起こります。
このような原因不明の症状の場合は、まずは自分自身の痛みの原因を知るための「認知行動療法」が効果的です。症状によっては、原因を知るだけでも自然と症状が快方に向かうことが分かっているからです。
当院でもおすすめの書籍を紹介したり、施術後の説明をしっかり行うのはそうした理由からです。
基本的には体の不調を作り出した根本の原因は、自らの食生活の乱れから始まることがほとんどだと思います。
不調がでたら病院で検査をしたり適切な治療を受けることが必要ですが、本来はそうならないための「予防」をしなければいけませんよね。
そのためには、基本的なことですが「バランス良い食事・睡眠・運動・排泄」が大切です。
そして、私たち施術家が正しい知識をもって来院者の方に生活指導をすることの重要性を改めて感じました。
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