正直、この記事を書くことは悩みました。
正しく伝えられるか自信がなかったのと、正しく理解してもえらえるか分からなかったからです。
しかしこれは私の経験上まぎれもない事実であり、多くの慢性症状で苦しむ方にとって必要な「知識」だと思い、公開することにしました。
原因不明の痛みが数ヶ月、数年と続いて困っている方や、病院に行っても解決策がなくて困っている方は、このブログを最後までお読みください。
慢性疼痛や自律神経系の症状で苦しむ方にとって、改善の糸口になれば嬉しいです。
※全ての慢性疼痛に適応する内容ではありませんが、一部の方にとっては参考になるはずです。
どこに行っても、何年経っても治らない理由とは?
痛みが何ヶ月、場合によっては何年も続いているとつらいですよね。
病院に行っても原因が分からず、多くの整体院をいくつ巡っても一時的にはよくなるけど結局は元通り・・
こんな状態が続くと、もう治らないと思ってしまうかもしれません。
では、なぜ痛みや苦しみからいつまで経っても開放されないのでしょうか?
そこには、実はあなたが思っていなかった原因が関係している可能性があるのです。
痛みや不快な症状のもう一つの原因
体に痛みや不調を感じると多くの方は体の器質的な原因を疑い、身体的なアプローチを試みます。
急性症状の場合はそれで改善されることもありますが、しかし慢性症状になると身体的アプローチだけでは不十分な場合があります。
なぜなら、心と体は密接に関わっていて精神的な要因から身体的な痛みが起きるケースもあるからです。
例えば、一昔前はストレスから胃に穴があくというのは非現実的な考え方だったようですが、今では誰もが知る常識的なことですよね。
これと同じく、ストレスから腰痛などの慢性疼痛が起きるケースがあることが近年明らかになってきました。
(ちなみに、ヘルニアや椎間板変性はほとんどのケースで痛みと関係ないことはすでに証明されています)
つまり、慢性疼痛の根本改善には身体的アプローチ以外に精神的アプローチが必要なケースもあるということです。
(全ての慢性症状がそうではありませんが、意外と多いです)
もし、あなたが多くの病院や治療院を渡り歩いても症状が一向に改善されないなら、それはきっと身体的アプローチのみしてきた結果でしょう。
「もう治らない」と諦める前に、「精神的要因」というもう一つの可能性をみていきましょう。
そして同時に、痛みに対する正しい知識を得ることも必要になってきます。
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(補足)
ここで断っておくこととして、「精神的要因」というに関してかなり偏見があるかもしれませんが、これは精神的に弱いなどといった話ではありません。
自律神経の働きによる血流量により本当に身体に痛みが出るのですが、基本的には体には「無害の痛み」です。
しかしこの痛みが続くことでどんどん痛みに対して神経質になってきて、これが更に不快な症状を強めたり慢性化させてしまう原因になってくるのです。
またこれは、腰痛や膝痛などの慢性疼痛だけではなく自律神経系の症状にも当てはまります。
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神経症(神経質)の気質がある人の特徴
慢性症状に悩まされている方で精神的な原因から痛みが起きている方の特徴として「常に痛い、つらい(痛みのレベルが全く変わらない)」とよく言われる方が多いです。
このような方は、少し神経質的な気質が強い傾向にあります。
なぜならば、もし体の器質的な原因なら、痛み方のレベルが全く変わらないなんてことは有り得ないはずです。
例えば痛みレベルを10段階で表した時に、通常の痛みであれば日によっては痛みのレベルが8になったり7になったりすることもあるはずです。
しかし「常に痛い」と言う方は、痛みが「10(ある)」か「0(ない)」かで判断をします。
つまり、実際には体が良くなってきていても常に痛みに意識を向けてしまうことで自ら痛みの信号を増幅させてしまい、慢性症状から解放されないのです。
痛みは意識すればするほど大きくなり、そして体と心が緊張して実際に痛みが増幅するという悪循環に陥ってしまいます。
なので神経質気質の方は、まずは痛みのとらえ方や付き合い方から見直す必要があるのです。
意識を変えると、痛みの中にも必ず「ナミ」があるはずです。
これについては後述します。
また、その他の特徴としては
・心配性
・小さなことにクヨクヨしやすい
・完璧主義
・理想主義
・負けず嫌い(強がる)
・頑固
これらの性格特性がある場合は精神的な要因から慢性症状が改善しいくい傾向があります。
この性格特性は決して良い悪いという話ではなく、痛みやつらい症状を改善させるためにまずは自分自身を見つめ直し、そこからどのように痛みと向き合っていくか考え直すために必要なことです。
痛みや不快な症状から解放される方法
「病院に行っても原因不明」
「何年間も痛み方が全く変わらない」
これらの方がその不調から解放されるために必要なこと、、
それは、「痛みや辛さから意識をそらし、なるべく症状のことを考えない時間をつくる」ということです。
つまり、痛みを忘れる時間をつくるのです。
「そうはいってもツライものはツライ」と思うかもしれませんが、痛みや不快な感情というのは脳からの信号です。
意識を少しでも反らすことができれば、一時的にでも痛みを減らすことは誰にでも可能です。
例えば、呼吸のコントロールでも自律神経系の働きにより痛みがある程度軽減します。
また、友達と話をしている時や楽しいことに集中している時には、たいていの方が痛みや不快な症状を忘れているはずです。
ただし誤解しないでいただきたいのは、私は決して身体的アプローチが間違いだと言っているのではありません。
まずは病院などでしっかり検査をすることも必要だし、身体的な原因をみることも必要です。
しかしそれでも治らずに長年痛みで困っているとしたら、原因はそこだけでなないということを知ってほしいのです。
慢性痛を根本から改善させ、痛みから解放されるためには身体的だけではどうしても不十分で、現代医学(身体的要因)では腰痛の85%が原因不明だと言われている所以もこのためです。
そして実際に3万人以上の方を施術してきた経験上、「治りやすい人」と「治りにくい人」の差もここにあります。
「常に痛みに意識を集中しているか、痛みを忘れる時間をつくったり良い部分を探すことができるか」という違いです。
たったそれだけ?
と思うかもしれませんが、痛みを探す癖がついている方にとってはこれがけっこう難しいです。
しかし、もしもあなたが何年も困っているのなら、これまでと違う考え方と行動を受け入れてみてはどうでしょうか。
参考書籍の紹介
「読書療法」といって、あなたの痛みや不快な症状の原因を知り、それに対応する正しい知識を習得することはとても大切なことです。
また、そこには同じような症状の方が改善した事例が数多く紹介されています。
実際に当院でも本を紹介して読んでいただくことで、「読んだら翌日から痛みがとれた」という方や「痛みが全く気にならなくなった」という方が数多くいらっしゃいます。
「正しい知識は力」です。
特に「神経質気質」の方や「痛みがずっと同じ」という方にこそ読んでほしいのですが、新しい考え方を取り入れるのは勇気のいることですし、素直さが必要です。
しかしここまでこの記事を読んでくれたあなたならきっと、素直な気持ちで受け入れてくれることを信じています。
※田中療術院への来院者様へは無料レンタルしています。
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