「ストレスがない」という人は危険?腰痛の人に読んでほしい本

 

当院には腰痛で困っている人が多く来院され、そして多くの改善実績があります。

どんなひどい慢性腰痛でも症状の原因を特定して対処することで、ほとんどのケースで症状は改善されていきます。

 

 

さて、腰痛に限りませんが慢性症状になっている人に、私が初診時によく聞く質問があります。

 

 

それは「最近ストレスありますか?」という質問です。

 

この質問に対して、重症化している人ほど「ストレスはない」と言います。

ではなぜ、重症の人にはストレスがないのでしょうか?

 

 

正確に言うと、ストレスがないという人はストレスを無意識に抑圧しているだけです。

(ストレスを感じないようにしているだけ)

 

人は生きている限り、必ず何らかのストレスを感じています。

しかし多くの人はストレスに対してネガティブな印象を持っているので、無意識にストレスを考えないように抑圧してしまうのです。

この感情の抑圧に気がつかない人が「ストレスがない」と言い、症状の治らない原因の一つになってきます。

 

 

ちなみに、抑圧したストレスは自分の好きなこと、そして認めたくないことの中にこそ隠れています。

好きなことでも、それに対する責任感やプレッシャーなどもストレスです。

これを無理にストレスではないと思おうとする(感情の抑圧)と、無意識の中で精神的に強い緊張状態が続きます。

 

そしてこの抑圧が継続すると、自律神経の働きで筋肉の血管収縮が起きてきます。すると筋肉に酸素が十分運ばれず「痛みやコリ」が発生してしまうということです。

また、これは色々な病気をつくる原因にもなってしまいます。

 

 

確かにポジティブ思考は大切です。

しかし、感情を抑圧した上でのポジティブ思考は健康上良くありません。

これは多くの病気をつくることが証明されています。

 

本当のポジティブ思考とは、自分の感情をまず認めた上での思考の転換です。

 

 

自分の感情を認めるのはとても勇気のいることで、無理なポジティブ思考よりよっぽど難しいことです。

しかし「感情は感じると解放される」という特性があり、自分の中に眠っているネガティブな感情を見つけることができると、それが消えていきます。

ストレスを「解決」するのではなく、「自覚」するだけで良いのです。

 

不思議なようですが、これにより自律神経のバランスが整い滞っていた血流が流れ、不思議と慢性腰痛でも改善されていきます。

 

 

もちろん腰痛の原因はストレスだけではなく、体の施術を受ける必要もあります。

ただ、体だけの施術ではどうしても良くならない場合にはこういった考え方も必要です。

心と体はリンクしていますから。

 

 

そこで当院では、課題図書としてこれらの書籍を紹介して購入していただくこともあります。

読書療法がキッカケで、手術をすすめられていた程の激しい痛みや痺れがスーッと消えたという例を、私は実際に何度も聞きました。

 

1年以上の慢性痛が治らない人や、ストレスの自覚がない人は是非読んでみてください。

 

 

 

腰痛の原因はストレスだけとは限りません。これ以外にも多くの原因はあります。ただ、少しでも改善の確率を上げるためにこの理論を知っておいて損はないと思います。

 

腰痛は怒りである
身体がノーと言うとき