当院に来る人で、特に症状が慢性の人がよくやっていることがあります。
それが「痛む箇所を揉む」ということです。
痛む箇所や気になる個所があると、ついそこを揉みたくなってしまいますよね。
でも実はこの「揉む」という行為こそ、症状を慢性化させてしまう原因につながるのです。
痛みやコリの原因の多くは、筋肉の酸素欠乏による拘縮です。
人の体は、筋肉が硬くなってしまうことでコリや痛みを感じるようになっています。
痛む箇所を揉んでもらうと一時的にスッキリした感じになるかもしれませんが、その後には余計に筋肉は硬くなってコリや痛みは悪化してしまうのです。
拘縮部分を揉むことで一時的にマヒした状態になるので「痛み」は一瞬だけ和らぐかもしれません。
しかしその後は痛みが再発するどころか、場合によっては体の防御反応で筋肉が余計に硬くなってしまい、痛みやコリが悪化してしまうケースが多いのです。
コリや痛みをとろうと思ったら、やはり大切なのは原因となっている箇所をみつけて対処すること。
そして私の経験上、痛む箇所の反対側に原因があることが多いです。
つまり腰痛ならお腹、肩こりなら胸です。
もちろん痛みの原因はこんなにシンプルではなく、もっと多くの要因があります。
でも、反対側をみると良くなるケースは結構多いのです。
また、コリの箇所を揉むのではなくストレッチなどで「動かしながら伸ばす」ことでも改善されます。
特に、プロによるパーソナルストレッチはコリの原因である筋肉の拘縮を緩める効果が非常に高いです。
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では揉んでもらうのが全て悪いのかというと決してそうではなく、癒し目的などで揉んでもらうのはとても良いことです。
自律神経のバランスが整い、自然治癒力が高まる効果も期待できます。
繰り返しになりますが、コリや痛みの「治療目的で患部を揉む」のはおすすめしません。