腰椎分離症とは腰の骨が離れてしまう症状で、簡単にいうと骨折です。
骨折しているので当然痛みがあると思いますが、実は腰椎分離症に
なっていても全く気付いていない人の方が多いのです。
ある調査では、腰痛の全くない人を検査したところ一定数の人に
腰椎分離症や腰椎ヘルニアが見つかったようです。
特に学生は激しく運動することが多く「痛みを感じていなくても」
腰椎分離症になっている人が多いようです。
このことからも、現在の最新医学では腰椎分離症や椎間板ヘルニアは
腰の痛みとは関係ないと言われるようになってきました。
現にヘルニアで手術をしてもしなくても数年後の経過は全く変わりない
というデータも示されています。
当院にもよくヘルニアや分離症の方が来られますが、割と早い段階で
痛みがなくなります。
骨や椎間板が本当に痛みの原因ならそんなすぐに痛みはなくなりません。
つまり、痛みの原因は他にあるのです。
もちろん、分離してしまう原因はバランスの悪さなどにあるのでそれは
改善しないといけませんが、それと痛みとは無関係ということです。
現在、中学生の男の子が通っていますが、この子は腰椎分離症と
第一肋骨の疲労骨折があります。
でも、痛みなく元気に走っています(笑)
しかし、くり返しになりますが疲労骨折がある以上、それの原因と
なっているバランス改善などはしないといけません。
あとは安静にしたいか運動したいかは本人や家族に決めてもらいます。
私自身の意見は、しっかりバランス調整した後で痛みがないのなら
安静にするよりも動かた方が治りも早く、治った後も痛みをひきずらない
(後遺症も残りにくい)と思っています。
でも自分だけの判断で無理をするのは禁物ですよ。
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